【最悪】お金が戻る保険、やめてください。掛け捨て保険が正解です!

こんにちは、1級FP技能士のもとです。
私は独立系ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)として、家計改善や資産運用のサポートをしています。

悩む人

掛け捨て保険はもったいない気がする。
お金が戻ってくる保険方が得じゃないの?

1級FPのもと

気持ちはわかります。
でも、お金が戻ってくる保険は良いところがありません。その理由を今回お話しします。

実はこの考え方、ほとんどが持っている思い込みです。

結論から言うと、保険は掛け捨て一択が正解です。

貯蓄型保険の実態は保険ではありません。

数字を使って解説するので、腑に落ちて理解できるはずです。
人によっては月数万円の節約になる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

✅ 貯蓄型保険が「保険ではない」と言えるワケ
✅ 貯蓄型保険が保険としても貯蓄としても最低な理由
✅ 掛け捨て保険+投資がなぜ最強なのか?
✅ 「解約したら損」という心理の乗り越え方

文章より動画が理解しやすい方のためにYouTubeも準備しています。

この記事の内容を動画でわかりやすく解説しています。

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日本人は明らかに保険に入りすぎ

結論は保険は掛け捨て保険一択です。

まず現状から確認しましょう。

2024年の全国実態調査によると、日本人の生命保険への加入状況はこうなっています。

  • 平均月額保険料:約3万円
  • 平均加入件数:約4件

4件という数字、異常だと思いませんか?

命は夫・妻の2つ。リスク(死亡)も2つ。なのに4件も加入しているのは、過剰な保障が積み重なっているからです。

月3万円のうち、たった月1万円を見直すだけで30年間で約360万円の差が生まれます。年利6%で運用できれば、その差は約1,000万円にまで広がります。

まずはこの「払いすぎ」という現実を認識することが大切です。

貯蓄型保険は保険ではなく、元本が減る貯金

知らないと痛い目に遭う保険の本質

保険の本質は相互扶助(助け合いの仕組み)です。

大勢の人が少しずつ保険料を出し合い、万一のことが起きた少数の人に集中して支払う。これが保険の本質です。

つまり、起きなかった人のお金が、起きた人に回る仕組みこそが「保険」です。

なぜなら、保険会社が成り立たないからです。

例えば、掛け捨て保険はこの仕組みを正しく使っています。

若くして死亡する方や、交通事故に遭う人は限られているからです。ごくごく少数の方に大金をあてることができます。

宝くじと全く同じですね。

一方、貯蓄型保険は「やめなければ全員に戻ってくる」貯金のような設計になっています。

全員に戻ってくるなら、そもそも相互扶助になりません。

財源は、保険料収入と運用益しかないのにどうやって全員にお金を増やして返せるというのでしょうか。

つまり、保険として機能しないのです。

お金が戻ってくる保険は「本当はお金が減っています」

「貯蓄型保険は増える」は本当でしょうか?はっきりお伝えします。

本当は増えていません

なぜなら、増えているのではなく「増えているように見せている」だけだからです。

具体的には、貯蓄型保険が「増える」のは、保険会社が長期間お金を運用しているからにすぎません。

例えば、月1万円のある個人年金保険(貯蓄型保険)に加入した場合、加入から18年間は元本割れが続きます。

短期解約が必ず元本割れするのがその証拠です。加入時にすでに手数料が引かれているため、元本が戻るまでに時間がかかる構造になっています。

次に、途中解約者の損失が原資になっています。

10年で解約した人の損失分が積み上がるからこそ、25年継続した人に「少しだけ増えた」ように見せられるのです。

そして、株式市場の成長の恩恵を保険会社が受け取り、加入者にはほんの一部だけ還元する仕組みになっています。

月1万円を同じ25年間インデックス投資(年率5%)に回せば約600万円になりますが、個人年金の受取受取総額は、払込額300万円と大差ない程度です。

つまり、「増えた」のではなく「長期間預けたのだから当然の結果」を、うまく見せているだけです。

考えてみてください。長期間お金を預けたのに、元本が減るのはおかしくないですか?

本来、お金を借りた側が金利を払うのが筋です。貯蓄型保険はその常識が逆転しています。


貯蓄型保険と掛け捨て保険の比較は今日で終わり

掛け捨て保険と貯蓄型保険はどっちが良いという話じゃありません。

貯蓄型保険は保険という名のついた元本割れする貯金でしたね。

ここでしっかり腑に落として、これから先、比較自体がナンセンスだとしっかり学んでくださいね!

貯蓄型保険(掛け捨てじゃない保険)の本当の姿

実際の個人年金保険を数字で見てみましょう。数字は変えていますが、おおむねこの程度の金額です。

項目内容
月額保険料10,000円
払込期間25年間
総支払額300万円
受取総額(生存時)315万円(年金21万円×15年)
利回り(年利換算)約0.24%
元本割れ期間加入から18年間
死亡時の保険金約310万円(払込保険料とほぼ同額)

参照:上の表は一般的な生命保険会社の商品の数字を変更し参考値にしています。

年利0.24%です。インデックス投資(S&P500等)の長期期待リターンが年率4〜7%であることを考えると、いかに低いかがわかります。

さらに問題なのは、18年間も元本割れが続くという事実です。

解約したら損、続けても増えない。これが貯蓄型保険の現実です。

悩む人

でも保険がついてる上に元本が戻ってくるならお得じゃないの?

1級FPのもと

ショックかもしれませんが、亡くなった時の保険金はほとんど自分が払ってきたお金が戻る程度なのです。びっくりしますよね!

先ほどの表の一番下を見てください。300万円支払って、25年で亡くなった場合の目安は310万円程度です。

保険としても話にならないのです。

掛け捨て保険(収入保障保険)との比較

同じ条件で掛け捨て保険と比べてみましょう。

収入保障保険(ネット保険の参考例)

  • 月払保険料:約2,800円
  • 保険期間:25年(65歳まで)
  • 40歳で死亡した場合の保険金:月15万円×25年=4,500万円

個人年金と比べると、保険料は約1/4以下で、保障額は14倍以上

これが本来の保険の姿です。

子育て世帯なら、教育費・住宅ローン・生活費を考えると最低でも3,000万円以上の保障が必要なケースがほとんどです。

貯蓄型保険の310万円では、結局掛け捨てをプラスしないと多くの家庭で、万一の際に家族を守れません


「損するからやめられません」と思う人へ

過去の損は取り戻せない

貯蓄型保険に入っている人がなかなか解約できない理由、それは「損したくない」という心理です。

でも、よく考えてみてください。

過去の損はすでに確定しています。取り戻すことはできません。

大事なのは「今から何をするか」です。

投資家が損切りするのと、まったく同じ考え方です。

感情を切り離して、合理的な判断をすることが必要です。

ほとんどの人は貯蓄型保険は解約した方が得する

個人年金(月1万円)から収入保障保険(月2,800円)に切り替えた場合、差額は月7,200円

この7,200円を年率5%で25年間運用すると、約420万円の差が生まれます。

払込元本216万円が、25年後には約420万円になる計算です。

「今解約したら損」という気持ちは理解できます。

でも実際には、満期直前や、投資する期間がほとんどないなどの例外の方を除く、ほとんどの方はいつ解約しても、家計は改善する可能性が高いのです。

解約タイミング65歳時の資産個人年金との差
今すぐ(40歳)約429万円+114万円
5年後(45歳)約445万円+130万円
10年後(50歳)約436万円+121万円
個人年金のまま約315万円基準

こう考えると、よほど直近で元本割れが防げる、気づいた今がいちばん早いのです。

知識をお金に変える行動ステップ

これから保険に入る人へ

結論は、保険は掛け捨て一択です。

丁寧に言うと不要な方もいますので、不要か掛け捨てのどちらかです。

「貯蓄型保険と掛け捨て保険のどっちがお得か?」という話じゃないのです。

  1. 必要な保障額を計算する(収入・住宅ローン・家族構成をもとに試算)
  2. ネット保険で掛け捨て定期保険を比較・検討する
  3. 浮いた差額はインデックス投資に回す

保険で「守る」、投資で「増やす」。

この2つをきっちり分けることが、お金を賢く使う基本です。

すでに貯蓄型保険に入っている人へ

焦らず、以下の3ステップで判断しましょう。

  1. 現在の解約返戻率を確認する(保険証券または保険会社へ問い合わせ)
  2. 損益分岐点(解約しても損しない時期)を確認する
  3. 「今から切り替えた場合との差」を計算する

いずれにしても機会損失は発生し続けています

迷ったときは、信頼できるFPに相談してみてください。

保険の選び方をもっと学びたい方は下の記事も参考にしてくださいね。

保険でお金は増えません:まとめ

今回の内容を5つにまとめます。

  • 日本人の保険料は月平均3万円・4件と多すぎる
  • 貯蓄型保険は「保険」ではなく割の悪い貯金
  • 個人年金の年利換算はたった0.24%・18年間元本割れ
  • 損切りを恐れる心理こそが最大の機会損失(420万円)
  • 掛け捨て+インデックス投資が最強の組み合わせ

保険は「守るもの」。増やすのは「投資」で。

この2つの役割を明確に分けるだけで、お金の使い方は大きく変わります。

「今まで払ってきたのにもったいない」という気持ちはよくわかります。

決してあなたが悪いわけではありませんし、ここまでしっかり学んだことが非常に素晴らしいことです。

過去より未来に目を向けることが、長期的な資産形成への第一歩です。

一緒により明るい未来にしていきましょうね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いたのは、CFP®認定者・FP1級技能士の今村元気です。西宮市を中心に、中立的な立場で家計や資産形成の相談・伴走支援を行う「ことねFPオフィス」を運営しています。詳しくは[運営者情報]をご覧ください。